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JKではなくてUCの話

 

UCをご存知でしょうか。

クレジットカードではなくて、ある病名の略称です。

 

病名は「潰瘍性大腸炎

日本で難病指定とされており、安倍首相がこの潰瘍性大腸炎であることを公表したことで、

その名を知られた病気でもあります。

タレントでも、モデル・女優の高橋メアリージュンさんがこの病気を患っています。

 

 

実は私の夫もこの潰瘍性大腸炎です。

最初に発症したのは24の頃で、当時大学院生だった夫は論文の準備を進めていました。

日々論文を完成させなければならないプレッシャーに耐え、息抜きに広島旅行へ出かけたそうなのですが、

その帰り、極度の腹痛・血便と下痢に見舞われました。

 

自宅へ帰ったのち、病院を受診すると「潰瘍性大腸炎」であると診断を受け

3週間の入院を余儀なくされたそうです。

 

潰瘍性大腸炎はどのような病気なのかというと、自分自身の抗体が大腸の粘膜を攻撃して

ただれされ、継続的に炎症を起こしてしまうものです。

 

気づかないうちに、体の中で自傷行為を行ってしまっているというわけです。

原因は特定されていませんが、多くはストレスが原因と言われています。

 

 

わたしも彼と知り合うまではこの病気についてよく知りませんでした。

難病指定と言われてもピンと来ず・・・

 

潰瘍性大腸炎には、現代では完治する治療法が見つかっておらず、寛解期と再燃期を繰り返します。

 

再燃期になると、もう大変でした。

四六時中おなかが痛いので家のトイレから出てこれないところから始まり、

調子がいいと思って出かけても電車やバスに長時間乗れない。

大腸に負担のかかるものは食べることができなくなるため、

高脂質なものや不溶性食物繊維などは禁止。アルコールなどの刺激物ももちろんダメで

水溶性食物繊維と消化の良いうどんやお粥などばかりの日々を過ごしました。

 

 

また、夫はこの潰瘍性大腸炎の合併症で尿管結石になり、

たまたま私が旅行に出かけていた際に、救急車で運ばれてしまったこともありました。

 

 

現状は投薬治療が主な治療法となっています。

結婚して3年、知り合って4年半となる夫は目黒の信頼できる先生にも出会ったことと、私との生活のおかげ?(笑)で

結婚して以降薬の服用だけで寛解期が継続できており、さらに薬の摂取量も年々減ってきています。

再燃期には絶対NGだったアルコールも、潰れるまで飲んでも翌日二日酔いになるだけで何も問題なくなりました(笑)

 

 

 

アメリカでは、健康な人の便に含まれる細胞を患者の腸に移植する糞便移植の研究も進んでおり、

日本でもこの治療法のテストが開始されているようです。

 

糞便移植と聞くと一瞬ひるんでしまいますが、

完治は見込めないと言われる潰瘍性大腸炎にとっては大変重要な治療法になるかもしれません。


病気と付き合っていくのは本人も、家族にとってもとても大変なことですから、

いつか完治が見込める有効な治療法が出てくることを願っています。